1. HOME
  2. ブログ
  3. 【踊る髭の生活 〜ベトナムよりいくのの皆さんへ〜】ラーメン食いてえよりも、フォー食いてえ

【踊る髭の生活 〜ベトナムよりいくのの皆さんへ〜】ラーメン食いてえよりも、フォー食いてえ

【踊る髭の生活 〜ベトナムよりいくのの皆さんへ〜】

シンチャオ!こんにちは!
ベトナム在住の旅する歯科医、ナック です。

この度、いくのぐらしドットコムでベトナム ハノイでの日々を連載させて頂くことになりました。
このコラムでは生野区に6年住んだのち家族でハノイに移住した僕が、
日々感じる暮らしや文化の違いについて皆さんにお伝えしようと思います。
日常の風景を切り取って照らし合わせることで、「違い」をエンターテイメントすることを目標に
不定期ですが筆を進めてまいります。何卒よろしくお願い致します。

[ ラーメン食いてぇ!よりも「フォー食いてぇ!」へ ]

記念すべき第1回。
皆さまハノイがどこにあるかご存知でしょうか?
Googlemapを紐解いてみましょう。

そうです。ベトナムは縦長の国でハノイは北部の都市なんですね。
ちなみに首都でもあるのですが南のホーチミン市の方が全体的に栄えています。
ハノイはまだまだ昔ながらのベトナムらしさが感じられる場所として世界中の旅行者に愛される町です。
ベトナムの南部は常夏ですが、北部のハノイには四季があり、ちゃんと冬は寒くなるのは日本と同じです。
12月中旬になろうというのにまだ半袖でも大丈夫な日もありますが、それでもこれから短い冬が来るようです。

ぼくたちが半袖で生活していても、ベトナム人はダウンを着ていたりします。この体感温度の違いも面白いですよね。
さて、ベトナムで暮らし始めて大好きになった食べ物、それがフォー」です。
日本でもベトナム料理屋さんが増えているので、お馴染みの食べ物になっているとは思います。
これがなかなか、奥の深い食べ物なんです。
学生時代、僕はラーメンが好きでした。
麺の太さ、スープの絡み、喉越し…ジュルリ。特に深酒のあとには欠かせない、
復活の呪文的な魔力をもった食べ物。(飲み物?)
いまやそのザオ●ク的な立場をラーメンに変わって獲得したのがこのフォーです。

牛肉の入ったpho bo
ベトナム語ではファー ボーと発音します。
日本のラーメン代表と比べてみましょう。

一目瞭然。
フォー、こってりしてない。
フォー、身体にやさしい。
ラーメンみたいにコレステロール値を気にする必要はありません。
そんなの物足りないんじゃないの?
と思う若者よ
驚くなかれすっきりした味わいの中に広がる
牛肉のダシとコク!
飲み過ぎた次の日はフォーが欠かせません。まさに復活の呪文。
ラーメンに種類があるように
フォーにも具材によって色んな種類があります。
鶏肉、牛肉、豚肉、魚…
そしてさらにはフォーにはその麺自体を「揚げる」という食べ方もあるんです。
せっかくならばそちらもレポートをと、早速行ってきました!
少し珍しい「揚げフォー」を食べに、聖地Ngu Xa Streetへ!

ベトナム人スタッフ オススメのお店。いざ聖地巡礼。
色々な種類のフォーが書かれたメニューを前にした僕。
ここで疑問が湧きます。
一体、フォーとはなんなのか?
スープに入った麺料理をフォーって言うんじゃないの?
どうやらフォー、という言葉が指すのは米粉を蒸して作ったクレープのような生地のことらしく
これを切って茹でれば皆さんの知ってるフォーに
揚げれば、いまから食べる「揚げフォー」になるということらしいです。

Pho Cuon フォークォンは、蒸した切っていないフォー生地で野菜や肉を巻いたもの。
ほかほか出来たてで前菜的にペロリ!もちもちうまうま!
そして、お待ちかねの揚げフォー!

うまいー!
薄いお餅に餡かけをしてるようなパリパリ楽しい揚げフォー フォー・チュン Pho Tron。

お次は細く切ったフォーをかき揚げのようにあげた揚げフォー フォー・チェン Pho chien
うまし!
だが油ぽくて完食できず。ビールのお供に良いと思います。みんなでつまみたい。
フォーひとつからここまで色々な食べ方があるところからも、ベトナムの食文化の豊かさが感じられます。
さて、揚げフォーも美味しかったですが個人的にはやっぱりあっさりとスープで食べるのが好きです。
様々な味付けに自分で香草をブレンドして、お酢や唐辛子を足して楽しむ庶民の味。
昔持っていた
「ラーメン食いてええーー!」の衝動が
「フォー食いてええぇぇーー!」に変わって来たあたり、
僕も大分ベトナムに馴染んできたということなのでしょう。
是非、ベトナムに来た際には色々食べ歩いて試してみてくださいね。
それではまた次回お会いしましょうー!

✳︎日本国内には25万人を超えるベトナム人が住んでいると言われています。
いくの区でもベトナムの方と会う機会が増えてきていると思います。
このブログが、日本とベトナムの間の相互理解に役立てばとても嬉しいです。

この記事を書いた いくのなライター

ナック
ナック
ベトナム ハノイ市在住の旅する歯科医。

40カ国以上をバックパックで旅する。
大阪市生野区でシェアハウス、旅する漫画喫茶nyi-maを運営。
現在はハノイの日系歯科医院で院長を務めている。
「知性と野性」がモットーの自由気ままな髭の人。
あふれる浪漫とさけるチーズが大好物です。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事