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【いくのな商品】全国に4社しかないシャボン玉メーカー「とらや」さん訪問

【いくのな商品】全国に4社しかないシャボン玉メーカー「とらや」さん訪問

場所は、桃谷商店街を抜け、疎開道路を越えて、ひたすら真っすぐ駅から徒歩10分。
桃谷の地に創業して、50有余年。社長の藤田郁夫さんは、二代目、社員は約20名。
多様なひとが住む生野らしく、とらやさんは、就労継続支援事業所として、今までたくさんの障がい者を受け入れてきました。

取り扱い製品は、シャボン玉のみ。

それだけでは、食べていけないので、海外から完成品の風船を仕入れて売ったり、他の玩具メーカーの下請けもこなすとのこと。

シャボン玉は、1個売りから5個セット売りまで様々、
それに「キティ」や「アナと雪の女王」などのキャラクターグッズ品とシャボン玉液そのものも販売。

僕に小さな子どもがいたら、買ってかえりたいところ。

まずは、製造工程を見学。
シャボン玉の泡が消えないよう、粘り剤「なんとかセルロース(笑)」をお湯にとかして、
これに専用の洗剤液を投入して、かき混ぜると液の完成。

出来上がったシャボン玉液に、機械を使って、専用容器(昔の容器は、ガラス瓶にコルクだった)に注入して製品に。
以前は、手作業で、容器にシャボン玉液に入れていたけれど、数千万のお金を出して機械を投入した。

平成14年に会社を引き継ぐ以前は、家族とパート6人のまさしく家族経営だったけれど、売り上げは、今の3倍はあった。
先代社長である父親は、毎日のように飲み歩いて、まともに家にいたことがなかったらしい。
その反動で、今の社長は、夜遊びをしないまじめ社長。

平成のバブル崩壊後、多分にもれず取引先の問屋が、賃金の安い中国の製品を直で取引し始めて、窮地に。
大阪の玩具メーカー約40社で組織する団体「二世会」も消滅。

窮地が続く中、たまたま外注先を訪れた時に、生野区に働きたい障がい者がたくさんいることを聞き、
平成25年から就労支援事業所として法人「とらの子ほーむ」を設立し、

障がい者を積極的に受け入れて、日々こども達に夢あるシャボン玉を提供しています。

彼と僕(筆者)は、実は46年前の大池中学校の同級生。
今度、鶴橋中学校で行うイベント「みんなの学校」に全面協力してくれて、
理科のじかん「巨大!?シャボン玉」を受け持ってくれます。

みんなで楽しく、学校のグラウンドでシャボン玉遊びをしましょう。
シャボン玉製品ももれなくプレゼントしますので、お気軽にお越しくださいね。

※なお、ここでいうシャボン玉メーカーとは、全国シャボン玉安全協会に加入しているメーカーを指します。

【店舗情報】
株式会社とらや 
大阪市生野区勝山北4-1-20

この記事を書いた いくのなライター

安平浩(Ahn Pyungho)
安平浩(Ahn Pyungho)
生まれも育ちも生野 猪飼野。父親は、韓国 済州島出身。しばらく韓国に住もうと意気揚々と語学留学するも、生野が恋しくて、わずか3か月で帰ってきました。(苦笑)
ガキの頃は、このまちが、嫌いで、いつかは出ていこうと思っていたら、気がつけば60年。2018年春に60歳早期退職して、ゆっくりまわりを見渡すと、嫌いだった生野は、オモロイひとばかり。多様なひとが住むわがまち生野、在日外国人のはしりとして、このまちを盛り上げていきたいと思います
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