はたけもり HATA Lab × COME Lab 内覧会に行ってきた
生野東3丁目に『はたけもり HATA・Lab×COME・Lab』がオープンしたのは2021年4月だそうだ。曜日の決まったランチ、フォーのモーニング、藁焼きカツオの日などそのメニューは多彩に富んでいる。
筆者が食いしん坊だからまず食べ物関係を紹介したが、他にもウクレレ教室や将棋、レジンアクセサリー教室等々日々いろんなことが行われている場所という印象だ。説明しきれないから詳しくは、はたけもりさんのサイトで各自確認してほしい
そんなはたけもりさんにシェアハウスが完成したということで内覧会に行ってきた。当日は内覧会の他にフリーマーケットやシェフのチキンサンド販売、コーヒーカフェもあり、なかなかに賑わっている。
筆者は昭和30年代生まれだから、「そもそもシェアハウスって何?」からはじまるやっかいな客だ。オーナーの渡邊芳枝さんに聞いてみると「一緒に住むところというのはそうなんですけど・・・」から始まった。
ただ一緒に住むだけではなくて「何かしたい人」が集まって刺激を与え受けあって暮らしてほしい。ここに住んで、例えばキッチンやレンタルスペースを使って料理を提供したり教室を開いてもらってもいいし、音楽とか絵とか何か表現したいものをここでやってみてほしい。そんな若者(若者には限らないけど)たちが住んでくれるといいな。
筆者はそんなふうに理解した。昔でいう下宿みたいなもの?漫画家が集まって住んでいたトキワ荘のようなイメージ?
オーナーは言う「プライバシーに重きを置く人には向いてないと思います」確かに。中を見せてもらったがプライバシーもへったくれもない(笑) お風呂は畑が見えて露天風呂っぽいけれど順番に入らねばならない。キッチンはものすごくシンプル、トイレは新しくてきれいだけどひとつしかない。他人と協力しないと暮らすことはできないかな、と思う。
ここからは少しだけど写真を見てもらおう
コーヒーを売っている青年と少し話したのだが、彼は元公務員で約10年で退職し今の状態になっているということだった。今の状態がどういうものかはよくわからないのだが、少なくとも自分の思い通りに生きてるなという印象は強かった。
時代は変わっている。価値観は大きく変化した、というのがはたけもりを見ての筆者の感想だ。最近で大きく時代が変わったときといえば明治維新かなと思うのだが、それと同じくらい私自身の中では「ああ・・変わったな~~!」という思いが強い。
真面目に会社に勤めて、退職金もらって、老後は年金でつつましく暮らしていく。それが私世代の価値観だった。その通りの生活を今している。(笑) しかし、もうそんなことではないと思う。少なくともこれからの世代に押しつけてはいけない。
はっきり言って、私ははたけもりのシェアハウスには住めない。理由は年齢だけではない。たとえ若いころだったとしてもこういうシェアハウスに住んでまで「やりたいこと」というのは無かったような気がする。安全に無難に、親を安心させて・・そんな人生だったようにも思える。それが悪かったとは思わないが、これからの人にそれを押しつけることだけはよくない、という声が気持ちと身体の奥底からじわじわとあふれてくる。
好きに生きなさい、やりたいことをしなさい、これからはそれができる時代なのだから。
私にできるのは応援することだけなのだから。
この記事を書いた いくのなライター
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エッセイスト
生まれと育ちは京都市山科区
生野区に嫁いできて40年
いくのの日のライターとして
「毎月19日はいくのの日」の周知を目指します
いくのの日の旗があると、初めての店に入りやすく
初対面の人ととの会話のきっかけになるという経験があり
人見知りで緊張しがちな自分の中のハードルがぐんと下がる
そんないくのの日の旗を多くの人に知ってほしい。
好きな作家は宮部みゆきと桜木紫乃
歴史と地形の高低差やへりに目がない62歳
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