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8月24日(土) 怪談ライブ『奇々怪々』 教恩寺

ヒートアッププロジェクトの第一弾、といってもよいだろう。

教恩寺で開催された怪談ライブに行ってみた。

出演は、【怪談師】     二階堂 弘美 
    【津軽三味線奏者】   美緒

とパンフレットにある。

まだまだ暑い、スーパーにはお米が無い、台風接近中、コロナも流行りつつある。

そんな日常の澱のようなものをしばし忘れたいな・・なんて思いながら会場に向かった。

まだ少し早いかな?と思ったら、会場となる本堂には大勢の人。空いてる席を探すのにも時間がかかる。

まだライブは始まってはいないが、ヒートアップで活躍中の大山智現さんが何やら一生懸命説明をされていた。

もらったパンフレットの数々

そしてご住職のご挨拶。

本堂にこれだけの人が集まったことは今まで無かったようで、「感無量です」と涙を流しておられた。(ウソ)

さて、ここからが本題。

怪談話としては、第一部で二話

次に三味線の演奏があり、第二部では怪談と三味線のコラボという形で四話。

あわせて六話の怖い話を聞いたことになる。

それぞれの話にタイトルのようなものは無かった。加えて、すべての話のあらすじをだらだらと書くのも興ざめなので、私が心に留めた部分を書き残しておこうと思う。

そこからどんな怖い話だったのか想像していただければありがたい。怪談、ってつまりは人間の想像力のようなものだから。

芸能人で、怪談話を得意としておられる方がいる。「さぁ怖いぞ~!」「恐ろしいぞ~!」という口調と表情で語られるような印象があるが、今回の怪談師二階堂弘美さんは

「今日はほうれん草が高かったですねー」とそんな話をするように、怖い話をされる。あまりに普通な様子に「怖い」ということになかなか気がつかない。気がついたときには、一気に二階堂さんの世界に引きずりこまれている・・・そんな感じだ。

第一部 一話

「助けて」

先輩の言うことは聞いたほうがいい。古いポスターは、むやみにめくらない方がいい。スイッチはやたらと押さぬほうがいい。

そして・・・閉店した居酒屋は覗いてはいけない。

第一部 二話

「なんで」

好奇心と恐怖は紙一重。山の中には足を踏み入れないほうがいい神域がある。「なんで?」と思ったことは「なんで?」のままにするしかない。

ここで三味線の美緒さん登場。お若くて美人。三味線がよく似合う。

休憩を挟み、第二部。

三味線が入ることによって怖さは増す。

第二部 一話「一人いない」

ある意味、ハッピーエンドではあったけれど、お盆を過ぎたら海で泳いではいけない・・という昔からの言い伝えはこういうことなのだろう。

二話「ラーメン屋の怪」

そのラーメンは、美味しい?

三話「東尋坊」

誘われたら、東尋坊に行くのはやめよう、と思う。久しぶりに会う友達は、友達だろうか?

四話「理由がある」

仏さまにはお供えをするもので、出来心とはいえお供えを盗んでしまうと・・・

怪談ライブを終え、見事だと思ったのは、後にいくほどだんだんと怖さが増してゆく、ということだ。

二部の四話めのラストなど、何かの太い腕がぬっ!とでてきて老人の首をひねるシーンがまざまざと見えてしまった・・・ああ怖い。

この記事を書いた いくのなライター

サッキー(杉本佐希子)
サッキー(杉本佐希子)
エッセイスト
生まれと育ちは京都市山科区
生野区に嫁いできて40年

いくのの日のライターとして
「毎月19日はいくのの日」の周知を目指します

いくのの日の旗があると、初めての店に入りやすく
初対面の人ととの会話のきっかけになるという経験があり
人見知りで緊張しがちな自分の中のハードルがぐんと下がる
そんないくのの日の旗を多くの人に知ってほしい。

好きな作家は宮部みゆきと桜木紫乃

歴史と地形の高低差やへりに目がない62歳
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