生野区 橋の物語 ~余話として~
ある日、生野区巽中にある教恩寺さまからこんなメールをいただいた。
「以前から生野区の橋をSNSをあげられるているのを拝見しておりまして、もう既にご存知かもしれませんが、中川村と西足代村の橋に関わる情報がありましたので、送らせていただきます。
江戸時代に旧中川村(今の東中川)に翠岩さんといわれる方がおられまして地域の慈善事業でたくさんの橋をかけられたそうです。」
そう、私は確かにSNSに思いつくままに平野川にかかる橋の写真を撮りアップしていた。何の目的もなくどんな記事を書こうかというプランもなく、ただ写真を撮っていた。
教恩寺さまはメールに添付して2枚の写真を送ってくださった。
そしてこの看板のある場所も教えてくださった。
近いうちに拝見しに行かねばと思っている。
つい先日も橋に関する本を貸してくださった方もいる。
私は無造作に写真を撮って自分用のメモとしてSNSに残していただけなのに。
いくのな人はどれだけ優しいんだ、最上級のお世話好きなんだ、と思う。
よほど私が頼りなく見えているのかもしれない。頼りないのは事実そうなんだけれども。
だからよってたかって助けてやろう、手伝ってやらなければと思ってくださるのかもしれない。
だとしたら、この町で生野区で、この先年老いて暮らしていくのには何の不安もない。
道ばたでぼーっとたたずみ「帰るところがわからない」となっても、わらわらわらと人が集まり「どうしたどうした!」と世話を焼いてくれるのかもしれない。
私にはそんな未来が見えつつある。
この記事を書いた いくのなライター
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エッセイスト
生まれと育ちは京都市山科区
生野区に嫁いできて40年
いくのの日のライターとして
「毎月19日はいくのの日」の周知を目指します
いくのの日の旗があると、初めての店に入りやすく
初対面の人ととの会話のきっかけになるという経験があり
人見知りで緊張しがちな自分の中のハードルがぐんと下がる
そんないくのの日の旗を多くの人に知ってほしい。
好きな作家は宮部みゆきと桜木紫乃
歴史と地形の高低差やへりに目がない62歳
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