チャンスは準備のあるところにやってくる
Expoいくのヒートアッププロジェクトの企画募集が始まったとき
「チャンスは準備のあるところにやってくる」(パスツール。仏・細菌学者) という言葉が募集要項の最後に載せられた。
私は、要項の内容や締め切り、守らねばならぬことなどの大事なことよりもこの言葉が印象に残り
スマホをスクロールする指を止めしばしこの短い言葉を見つめる。
何度か繰り返すうち「どこかで同じような言葉を聞いた・・いや読んだなぁ」と。
仏文学や細菌学はちんぷんかんぷんだから、きっと日本の本のはずだ。本棚をごそごそと探してみる。
不思議なものでそんなときは、本のほうから「ここだよ、探してるのはここにあるよ」と私を呼んでくれる。
枡野俊明(禅僧)と松重豊(俳優)の対談本「あなたの牛を追いなさい」
この本は「十牛図」についてお二人が語り合っている内容なのだが(十牛図についてはこの記事の本題から離れるのでここでは触れない)
その中に「因縁」ということで書かれている。
生野区には博学なお坊様が多くいらっしゃり、その方々にこれを読まれたら穴に入るぐらいではすまないくらい恥じ入る気持ちはあるのだが・・・
「因縁」
昨今はあまり良い意味では使われなくなったが、本来は
「因」とは「原因」 「縁」というのは今風にわかりやすく言えば「チャンス」のことのようだ。
前もって、きちんと準備をしていた者はどんなことがあろうと、逆境と思えるようなことがあってもチャンスがやってくるとそれをベストな状態でつかめる。
それが「因縁」の本来の意味のようだ。
逆に言うと、どんなチャンスがやってきても準備ができていなかったら通り過ぎてしまう。チャンスが来たことにも気がつかないかもしれない。
「チャンスは準備のあるところにやってくる」
フランス人も日本人も、多くを学び修行を重ねた人がたどりつくところは一緒・・ということなのだろうか。
それほど学んでこなかった自分を振り返り、じっと手を見る・・・・。
Expoいくのヒートアッププロジェクトでは、7月26日現在86個の企画が発表されている。
おっつけ、当初の目標「100の企画」はクリアするだろう。
9月28日(土)のワンディヒートアップも、出演・出店者なども発表されていくだろう。
企画が更新されていくたびに思う。
生野区にはこれほどまでに「因」(準備・原因)を大切にして日々を積み重ねてきた人がいるのかと。
どの企画を見ても付け焼き刃の思いつきでできるようなものではない。
それぞれの人が自分の「好きなこと、やりたいこと」を大切にし、周到に丁寧に準備を重ねてきたからこその
「Expoいくのヒートアッププロジェクト」
あとはおのおのが、思う存分花を咲かせるだけだ。
それは見事に。
この記事を書いた いくのなライター
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エッセイスト
生まれと育ちは京都市山科区
生野区に嫁いできて40年
いくのの日のライターとして
「毎月19日はいくのの日」の周知を目指します
いくのの日の旗があると、初めての店に入りやすく
初対面の人ととの会話のきっかけになるという経験があり
人見知りで緊張しがちな自分の中のハードルがぐんと下がる
そんないくのの日の旗を多くの人に知ってほしい。
好きな作家は宮部みゆきと桜木紫乃
歴史と地形の高低差やへりに目がない62歳
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